瓦屋根の特徴やメリットとは?メンテナンスのタイミングはいつ?


瓦屋根のご自宅に住まわれている方も少なくないかと思います。瓦屋根には素敵なメリットがたくさんあります。ところが、瓦屋根の寿命やメンテナンスについては意外と知られていないようです。屋根にもきちんとしたメンテナンスを行わないと、快適に暮らしていけません。今回は、瓦屋根の魅力とメンテナンスについてご紹介していきます。

1.瓦屋根の特徴

瓦屋根は特に海沿いの住宅でよく見かけられます。瓦屋根には、大きく別けて3つの種類があるのをご存じでしょうか。

・セメント瓦
・金属瓦(ガルバリウムなど)
・陶製の和瓦

昔と比べ現在は、瓦の素材が豊富になり新築でのセメント屋根の需要はどんどん減少してきています。ですが、セメント瓦の住宅は依然として多くの家庭で使われているのです。

瓦屋根のもう一つの特徴としては、劣化が進むにつれ、雨漏れや割れの現象が発生します。そのため、瓦屋根には定期的なメンテナンスが必要であることは覚えておきましょう。

2.瓦屋根のメリット

瓦屋根が人気の理由には、3つのメリットがあるからです。「耐久性」「断熱・遮音性」「デザイン」の3つが主なメリットといえるでしょう。例えば、海沿いの住宅に瓦屋根が多いのは、トタン屋根と比べ錆びないというメリットがあるからなのです。

下記で瓦屋根の3つのメリットを詳しく見ていきましょう。

2-1.【瓦屋根のメリット①】耐久性が高い

瓦屋根はとにかく「持ち」が良いのです。劣化すれば当然メンテナンスは必要ですが、劣化するまでの期間がとても長く丈夫で長持ちしてくれます。家の土台よりも、瓦屋根のほうが長持ちすることもあり得るのです。焼き物ということもあり、経年劣化に強く、また錆びにくいのもメリットで、色褪せしないのも魅力になります。

2-2.【瓦屋根のメリット②】断熱性・遮音性が良い

断熱性に関しては、瓦というのは屋根の下地と瓦の間には空気層があるのですが、この空気層が窓に使用されるペアガラスと同じ効果を生んでくれるため快適に過ごせます。外の熱を与えない構造にしてくれるので、湿気がこもることなく結露も起きにくくなります。

そのため夏には涼しく、冬には暖かい日本の風土によく合い、快適に過ごすことができるのです。

遮音性では、特に気になる点は雨が降ったときの雨音ではないでしょうか。瓦屋根の場合は素材が粘土で、雨の音を吸収してくれます。バラバラと屋根に打ち付ける音を気にすることなく、穏やかに過ごせるのは魅力的です。

2-3.【瓦屋根のメリット③】デザイン性が優れる

瓦屋根には色の選択肢が幅広くあります。また瓦の形も伝統的な親しみを感じる古風なものから、スタイリッシュでお洒落なモダンデザインのものまでそろっているのが魅力です。そのため、幅広い年齢層の方に瓦屋根は人気が高いのではないでしょうか。

田舎や海沿いの風景にマッチする古風な家屋はもちろん、都会の今流行りの風景にもなじむ外観や、スマートで洗練されたものも最近では多くあるのです。色やデザインの選択肢が多いことで、個性を引き出せるのも瓦屋根といえるでしょう。

3.瓦屋根のメンテナンス

瓦屋根の寿命はそれぞれの素材によって違います。基本的には丈夫で長持ちしますが、あまりに放置し過ぎると劣化が進んでいたということもあるのでしっかりとメンテナンスはしておきましょう。

洗浄や塗装などのメンテナンスによって、耐用年数(寿命)を最大限に引き出し、いつでも良い状態を保ち続けることができるのです。

3-1.和瓦

和瓦の耐用年数は、60〜100年といわれています。この瓦屋根が一番寿命の長いものとなります。和瓦は色褪せることがないのが特徴ですので、塗装のメンテナンスは必要ありません。

大きな台風・大雨・地震といった自然災害時に、メンテナンスで破損やズレの状態を確認しておくと良いでしょう。また雨漏りが発生するリスクもあるので、漆喰塗り替えのメンテナンスもしておくのがベストです。

3-2.金属瓦(ガルバリウムなど)

金属瓦の耐用年数は30〜40年です。25〜30年を目安にして、塗装もしくは葺き替え工事をしておくとよいでしょう。実際にガルバリウム鋼板は、耐久性に優れているのでメンテナンスとしては10〜15年に一度の状態確認をしておけば大丈夫です。

ただ、トタンに比べ、かなり耐久性には優れていますが、錆びや色褪せは注意が必要なポイントになります。メンテナンスのときはそのポイントに注目して確認しておくとよいでしょう。

3-3.セメント瓦

セメント瓦の耐用年数は30〜40年です。10年に一度は屋根塗装にメンテナンスを行う必要があります。耐水性はあまりないので、塗装が剥がれると劣化が始まるのでメンテナンスは必須です。

また30年から40年を目安に、屋根の葺き替えのリフォームを行ってください。セメント瓦の葺き替えの場合は、日本瓦と同様に住宅の耐震性を高めるためにガルバリウム鋼板に葺き替えるのが一般的です。

4.まとめ

瓦屋根には耐久性が高く、耐用年数も長く快適に生活が送れるといった魅力的なメリットがあります。このメリットを維持するためにも、瓦屋根の寿命を最大限に引き出し生かすことが重要なのです。ご自宅の瓦屋根がどのタイプなのかをきちんと把握して、適切なメンテナンスを行うとよいでしょう。

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