家の屋根をきれいに見せる方法に葺き替え（ふきかえ）があります。しかし、家の屋根をリフォームした経験のある人は少ないようで、葺き替えの施行内容がよく分からない人もいるでしょう。本記事では屋根の葺き替えの内容や、4つのメリット、3つのデメリットなどを紹介します。
1.屋根の葺き替えの内容
屋根の葺き替えとは、既存の屋根を取り外し、新しい屋根材を組むリフォーム工事です。工期の目安はおよそ1週間から2週間かかります。施工前に足場を組み立てなければなりませんが、これだけで1日かかる場合が多いです。続いて既存の屋根材を取り外します。下地をチェックし、傷んでいる箇所などがあれば修繕し、必要に応じて耐震目的の補強を行う場合もあります。
屋根の強度を高めるため、野地板を下地に重ねる形で貼りつけていきます。これは屋根材を支えるために必要な材料です。次に防水シートを貼って、雨などへの耐性を高めます。以上の作業が終わってから新しい屋根材を貼りつけるのです。
一通り貼り終わったら板金処理に入り、手直しが終わり次第足場解体し、締めの掃除を行います。
以上のように屋根の葺き替えは作業規模が大きく、業者や人数も状況に応じて変わるので、完了には約1～2週間を要します。
2.屋根の葺き替え中の生活は？
生活に必要な自宅の屋根を改装するので、葺き替え中の生活はどうするのか疑問に思う人も多いでしょう。
葺き替え中は、瓦の下にある野地板の取り替え期間を除いては、依頼者が自宅から退去することはありません。万が一、雨が降った場合でも、リフォーム業者が雨漏り対策を施しているので、生活空間に干渉する心配はありません。ただ、作業規模が大きいため、重機などの工事音が多少響きます。
以上のことから、施工期間中に自宅以外での生活を求めたり、雨漏りは仕方ないとして対策を怠ろうとしたりする業者は悪質の可能性が高いです。こうした業者とはうっかり契約しないように注意しましょう。
屋根の葺き替えをめぐるトラブルを避けるには、施工内容や期間中の生活など入念な打ち合わせが重要です。
3.屋根の葺き替えにおける4つのメリット
屋根の葺き替え工事には以下の4つのメリットが考えられます。
3-1.家の外観をすっきりと見せられる
家の屋根は長年雨やゴミなどにさらされ、汚れていることが多いです。これ自体はどこの家でも見られます。ただ屋根を新しいものに取り替えることで、家の見た目が新鮮になり、すっきりと見せられます。景観度のアップで暮らしている人の気分も一新できるでしょう。
3-2.下地も補修点検も可能
屋根の葺き替え工事では、全ての屋根材を取り外します。その結果、普段はチェックできない下地材の状態を確かめられます。下地材の劣化が少なければそのまま使えますし、ひどければ取り替えてもらう選択肢もあります。
屋根部分は自宅においてチェックしづらい箇所の一つです。葺き替え業者に確かめてもらいつつ、必要な箇所を補修することは、家を長持ちさせる有効なポイントです。特に雨漏りが始まったら、葺き替え業者に来てもらい、屋根でどんな異常が起きているかチェックしてもらいましょう。
3-3.耐震強度の向上
屋根を既存よりも軽い材料に代えることで自宅を軽量化できます。これにより家の重心が下がるため、地震によるダメージを最小限に抑えられます。家の柱などが支えているものを軽くすれば、経年劣化も最小限にとどめられるでしょう。先々まで自宅を残したい人にとって、屋根の葺き替え工事はプラスに働きます。
3-4.自然災害に強くなる
下地材の補修や新品の屋根材の導入などで、家をきれいにできれば、自然災害への耐性も強くなります。安全な工法としてリフォーム業界などで周知されているガイドライン工法や、ガルバリウム鋼板などのタフな素材の採用などで、大雨や台風などによるダメージを防ぐリフォームを施してもらえます。
4.屋根の葺き替えにおける3つのデメリット
葺き替えには注意すべき3つのデメリットもあります。
4-1.費用が高い
葺き替えに限らず、屋根のリフォームは足場を要するなど作業規模が大きいです。リフォームは当然ながら作業規模に応じて費用も高くなっていきます。また、2000年以前に使われたスレート材のように、アスベストが含まれていると処分を行う費用を追加請求されます。複数の業者から見積もりを出し、サービス内容と価格のバランスを考えながら、健全でお得な業者を選びましょう。
4-2.工期が長い
屋根の葺き替えは足場を組むだけで1日かかるように、工期が長いです。一般的な基準ではおよそ1～2週間かかるとされます。葺き替え中に長期間家を出なければならないことはほとんどありませんが、工事の作業音が多少気になる場合もあります。
以上のことも想定し、工期中の生活についても業者と相談しておきましょう。
4-3.トラブルの代償が高い
屋根が関係するリフォームは基本的に費用が高いので、業者とのトラブルになると代償も高くつきます。自宅にとって屋根はデリケートな部位なので、健全な業者を選ぶことに加え、施工内容や見積額などの打ち合わせもほかのリフォームより入念に行うことが大切です。
5.まとめ
屋根の葺き替えは既存の屋根を新しい素材に取り替える作業です。取り外した後に下地もチェックし、必要に応じて修繕を行います。屋根絡みの作業は足場を使った大規模なものなので、工期が約1～2週間と長く、費用もほかのリフォームより高くつきます。トラブルが発生するとほかのリフォームより対処が厄介です。そのため、業者とは見積額や施工内容、施行中の生活などを細かく打ち合わせましょう。それでも葺き替えは軽量化やタフな素材の使用によって家を長持ちさせ、自然災害に強い家にしてくれます。
神奈川県川崎市中原区の「株式会社建快」では、屋根の葺き替えや葺き直しを取り扱っています。ご相談にあたっては、作業内容や見積もりに関して細かくご説明いたします。屋根に関する相談事がある方は安心して「株式会社建快」をご利用ください。
